旅は何があるかわからないってこういうこと…。
世界一周に出発する前から、周くんは海外でサッカーの試合を観戦するのを楽しみにしていました。
苦労してゲットした、ドルトムントvsフライブルクの試合のチケットを握りしめて、車を走らせていました。
15:30キックオフ。
現在地からは、約4時間の道のり。
9時には出発して、高速道路を走っていました。
しばらく走った頃、私は助手席でウトウト…
ガガガガガゴッン!!!
大きな音と共に、お尻が宙に浮いて、びっくりして飛び起きました!!
「わぁあっっ!!!何があったの!?!?何!?え!?」
ガガガガガガガガガガ
車の右側のタイヤが怪しい音を響かせています。
「何か踏んだみたい!!」
この時周くんは、バックミラーで自分の車から外れたであろう車の部品が、後ろに転がってくのを見たそう。
幸い、後ろの車も私達の異変に気付いてスピードを落としてくれたので、追突は防げました。
私たちがやっとの思いで停車できたのは、中央分離帯寄りのスペース。
区画が分かれているから、車は突っ込んで来ない場所だけど、高速道路の真ん中に取り残されてしまいました。
安全を確認して車を降りてみると、車の右側の前後2つのタイヤが破裂していました。
「このタイヤじゃあとても走ることなんてできないね」
「レッカーに来てもらうしかないよね?」
しかし私達は、SIMカードを持っていないため、携帯は繋がらず連絡手段がありません…
「ダンボールにSOSって書くとか?」
「SOSか…あ、あの黄色いのって、SOSのヤツじゃない?」
私達は、よく高速道路に設置してある、黄色いSOSのボックスを発見しました!
しかし、私達のいる場所は高速道路の真ん中。
SOSボックスは側道にありました。
悩みに悩んだ末、3車線の高速道路を渡ることに。
車が来ない瞬間を見計らって、SOSボックスへのある方へ渡りました。
高速道路で事故を起こした後、道路で跳ねられたりする事故があるって聞くから、渡るときは本当に怖かったです…
SOSボックスを開け、➕のマークのついたボタンがあったので押してみると、
「Hello.」
外部とつながったーー!!!
「事故を起こして動けなくなりました」
「怪我人は?何台の事故?」
「怪我人はなし、単独事故です。」
「警察に連絡して、向かわせるからそこで待ってなさい。」
車が猛スピードで走ってる音でかき消されるし、英語だし、とっても聞き取りにくい中、なんとかコンタクトは成功。
その場で警察が来るのを待つことにしました。
SOSをしたのが11:40くらい。
サッカー、間に合うかなぁ…と不安。
30分が経過。
反対車線でも事故があったのか、渋滞し始め、警察車両も何台か通ったが私達のところには来ず。
12:40 1時間が経過。
痺れを切らして、もう一度SOSのボタンを押して聞いてみた。
「向かってるって聞いたけど、まだ来ないの?もう一度連絡するわ。」
13:40 2時間が経過。
お腹がすいた。
おまわりさんは、一体どこから向かっているのでしょうか…。
14:10 2時間半が経過。
大きな警察車両が到着し、4人の警官が降りて来ました。
「事故を起こしたのは、あの車か?君たちは現金を持ってるのか?」
「ちょっとしか持ってないよ」
「ロードサービスを呼ぶには現金が必要だ」
「ATMがあれば引き出せます。」
「そうか、ならロードサービスを呼ぶからここで待っていろ」
「連絡したから来るはずだ。30分かかるかもしれないし、1時間か、それ以上かかるかもな!ハハハ。」
と言って警官4人組はそのまま走り去って行きました。
2時間半待ったのに、会話したの3分。Σ(´Д`)
また高速道路に取り残された私達。
とりあえず、ロードサービスを待つしかありません。
警官が去って。ロードサービスを待ち始めてから1時間半が経過。
「サッカー、始まっちゃったね。」
サッカー観戦を諦めた頃、またパトカーが通りかかりました。
「お前ら何してる。」
さっきの4人組警官とはまた別の、2人組警官。
「事故です。さっき警官にロードサービスを呼んでもらいました。」
「警官はロードサービスを呼ばない。現金は?」
「ちょっとだけ。」
「現金がないとロードサービスは来ないんだ。どちらか1人、パトカーに乗ってATMへ行くぞ。」
ということで、周くんがパトカーに乗り去って行きました。
高速道路で1人ぼっちになった私。
横を通る車からの視線が痛い(´・ω・)
その後、周くんが現金を持って戻ってきました。
そして2人組警官は、パトカーに私も乗せ、中央分離帯に停めてある私の車まで運んでくれました。
車の中で待機すること数分、やってきました、レッカー車!!
こうして私達は、高速道路を降りることができたのでした。
今回の事故は、看板に気を取られて右に逸れた車が、何かを踏み、タイヤがバーストして起きました。
ダメージがあったのは車だけで、私達に怪我が無かったのは不幸中の幸いでした。
車の事故は、日本でも起こり得ること。
でも、ここは海外で、慣れない車、道路、標識のため、事故が起こる可能性も上がるのかもしれません。
日本とは違う環境の海外は、より一層運転に注意しないといけないと思いました。
アメリカやアイスランドでも、レンタカー旅が流行っています。
この記事を見た人が、改めて気を引き締めるきっかけになったら嬉しいです。
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コメント
お二人にお怪我が無かったのが、何よりです。
周さん、あわてず対応されて、酷い事故にならなくて、カッコイイですよ♪
サッカーは残念でしたね・・・ でも、ある意味貴重な経験ができたのかも?(苦笑)
これからもお元気で、お二人の素晴らしい笑顔を見せてくださいねェ~♪
本当に、怪我がなかったのが不幸中の幸いでした!
日本では事故を起こしたことがなかったので、本当にどこで何があるかわからないのが人生だなーとしみじみ感じました。
周くんが落ち着いて対応してくれたおかげで、私も安心しました(*´ω`*)