スロバキアから移動し、車でポーランドへ入国しました。
第二次世界大戦時代に行われていた、残酷な殺人を知っていますか?
アウシュビッツ収容所。
今日はそこに行ったお話。
第二次世界大戦中、ドイツのヒトラーが、「ドイツ人は優秀!ユダヤは奴隷だ!排除して、優秀なドイツ人だけの国を作ろう」と、アウシュビッツ収容所を作りました。
そして、ユダヤ人達は、
「そこへ行って働けば、自由になれる。」
と嘘をつかれ、アウシュビッツ行きの電車に乗せられました。
しかしこの電車、窓も無い貨物列車のような箱で、中にいる人は座ることもできないくらいにギュウギュウに詰め込まれ、7日間に渡り飲まず食わずでアウシュビッツまで運ばれます。
その劣悪な環境に、ほとんどの人は電車の中で死んでしまいました。
生き残った人々は、ここから3つの団体に分けられます。
1.労働力となる男性
2.人体実験に使われる人
3.女性や子供など
選別者の指さし1つで、簡単に区分されてしまいます。
3の区分になった人は、労働力にも、実験にも使えない人達。
どうなるかというと、
殺される。
ただそれだけです。
何も悪いことはしていません。
現在のアウシュビッツ収容所では、ここへ連れてこられた人達の旅行カバンや、クツ、日用品など、没収されたものがたくさん展示されています。
1つ1つの靴を眺めていると、いくつもの小さな子供の靴もあります。
そんな小さな子供も、関係無く殺されました。
労働力となった人達は、過酷な労働環境の中、満足な食事も与えられぬまま働き、どんどん痩せ細っていき、死んでしまいます。
その過酷さに、逃げ出したくもなりますが、建物の周りには220Vの電圧の流れる鉄線が張り巡らされているので、逃げることもできません。
でも、その環境に耐えられず、鉄線に触れて自殺する人も多くいたようです。
この不気味な、薄暗い部屋。
「シャワーが浴びられるよ」と言われてこの中へと連れてこられます。
しかし、水は一滴も出ません。
実は、ここはシャワー室では無く、天井の穴から、ガスが投げ入れられ殺されてしまう、ガス室です。
一部屋で、2000人もの人が殺されました。
この空き缶が、実際に使われたガスの缶です。
これ1つで150人もの人を殺してしまうものです。
そしてこの壁は、死の壁と言われるところ。
この壁の前で、銃殺される人もいました。
アウシュビッツ収容所で殺された人は、この焼却炉で燃やされ、灰となり、穴に埋められました。
全部で約130万人の人が殺されたという記録が残っています。
しかし、連れてこられるまでの電車内で亡くなった人などが記録されているかが鮮明では無いため、400万人が亡くなったのでは無いかという説もあります。
これらのことが、ほんの数十年前までに行われていたという事実。
今はこんなにも美しく空が見えて、観光用に綺麗に整備されています。
当時ここにいた人達には、こんな綺麗な空は見えなかったでしょう。
あまりにも残酷で、胸が痛みます。
世界一周旅、綺麗な景色や美味しい食べ物を目指して旅するだけでなく、こういった負の世界遺産にも実際に訪れて勉強することも、大切なこと。
ここに訪れた私達の役目は、見たこと、感じたことを人々に伝えること。
この事実をブログなり、言葉なりで伝えて、平和を祈りたいと思います。
コメント
きっとヒトラーは、ユダヤ人の優秀さが怖かったのでしょう。
写真とコメントから、周さん、ゆきさん、お二人の優しさと憤りを感じます。
我々は二度とこんな悲劇は無い様にしたいですね。ご冥福をお祈りします。
とても身勝手なことをしてたんですね…。
このことを後世に伝えて、繰り返さないようにしたいですね!