周くんの実家では、しば犬とシェットランドシープドッグの雑種の犬を飼っていました。
その犬は、周くんが小学3年生の時に近所で生まれました。
あまりの可愛さに惚れ込んだ周くんは、その家に夏休み中毎日通って、散歩をさせてもらったり、餌をあげたりしていました。
小学生の周くんは、その犬のことが大好きになり、欲しくて欲しくてたまらなくて、お願いしてみると、
「夏休みの間中、ずっと面倒を見て可愛がってくれてたから、あげるよ。」
と、周くんの家族の一員になり、ボブと名付けられました。
その日からも毎日、周くんは階段の上り下りを教えてあげたり、
一緒に走って遊んだり、
ボールで遊んだり、
ずーっと可愛がってきました。
ボブは、フワフワの毛が可愛くて、人を噛んだりしない、優しい犬。
犬嫌いの人でも、ボブなら触れる!っていうくらい、愛らしい犬でした。
そんなボブは、だんだんと歳をとり、私達が世界一周に行く頃には、17歳になっていました。
犬の平均寿命をとうに超え、立派なおじいさん。
だんだん、痩せてきて耳も遠くなり、年老いてきているのが目に見えてわかりました。
1年間の世界一周に出発する時。
もしかしたら、ボブに会えるのはこれで最後かもしれない、
旅の間に何があってもおかしくない、
一応覚悟は決めて出発しました。
旅をしているときの8月。
周くんの家族から、
「ボブがあまりご飯を食べなくて、お散歩も行けなくなっちゃった。危ないかもしれない。」
と、連絡が来ました。
17歳のボブ。食べられなくて、動けなくなったら、、、
その時が来たのかもしれない。
少しでも元気を出して欲しくて、私達2人でボブへの応援メッセージを動画で録画し、
ボブに見せてもらうように、家族へ送りました。
動画を撮り終えた瞬間、
周くんは、
ポロリ…
涙を流しました。
滅多に泣かない周くんがです。
いよいよかもしれない、と覚悟を決めましたが、数日後、
「ボブがご飯食べれるようになって、お散歩もできるようになったよ!」
との回復の知らせが来たのです!
その時の安堵感と言ったらもう!
忘れられない!!
本当に嬉しかった!
そして、その後もボブの体調は小康状態が続いていたんだけど、
帰国を目前にした2/21、
「また、ボブの調子が悪いです。」
との連絡が来ました。
私たちの帰国は、2/27に沖縄、3/5に地元静岡の予定でした。
どうにか、3/5まで頑張ってくれないか…
祈り続けていました。
しかし、2/25には、
「吐いてから何も食べられなくなりました。」
と。
もう、3/5まで待てないんじゃないか。
沖縄から日本を旅してゆっくり帰る暇なんて、残されていないんじゃないか。
最後に日本を旅して、日本の良さを感じながら、地元へと帰りたかった。
でも、そのせいで間に合わなかったら?
一生後悔することにならない?
私達の答えは1つ。
予定していたフライトチケットを捨て、
新しく沖縄→静岡の飛行機チケットを購入しました。
お願い…間に合って…!!!
2月26日。
ボブは、天国へと旅立ちました。
あと1日、間に合いませんでした。
知らせを聞いた時、周くんは今まで見たことがないくらい、声を出して泣きました。
「俺、誰かが死んで悲しいって感情がわからなくて、泣けないんだよね。」
って、言ってた周くんの目から、
涙がたくさん出て、枕がビショビショになりました。
でもね、ボブが亡くなる前、不思議な出来事があったんです。
ちょうどホテルの部屋で沖縄→静岡の飛行機をとってるとき、どこからか煙の匂いがしてきたんです。
「ねぇ、何か燃えてない?」
窓の外や、コンセントの差し込み口を確認しても、何ともない。
その匂いは、線香の匂いでした。
なんで急に、線香の匂いが…?
これは私の妄想なんだけど、
もしかして、ボブがタイまで会いに来てくれたんじゃないかって思うんです。
ずーーっと、17年間愛してきてくれた周くんに、お別れを言いに来てくれたんじゃないかなって。
何もないところで線香の匂いがする時は、近しい人が亡くなる時、その魂がその場所に訪れている、って、前に何かで聞いたことがあって。
それに気づいた時、なんだかちょっとほっこりして。
ボブ、間に合わなくてごめんね。
でも、会いに来てくれてありがとうね。
帰国後は、ちょうど火葬の前日だったので、ボブの体を撫でながらお礼を言うことができました。
ボブ、今までありがとう。さようなら。
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コメント
ボブを抱いた周さん、可愛い♪ 今と変らない可愛さ?
でも、ボブも頑張ったけど、もたなかったんだね・・・(T_T)
見取る事は出来なかったけど、タイまで飛んで最後の挨拶に来たんだね♪
ボブのご冥福をお祈りいたします。
もしかするとお二人の子供になって還ってくるのかも?
小さい時の周くん、可愛いですよね♪
3歳のときから、チャーハンとラーメンを大人サイズぺろりと食べちゃう子でした♡笑
ボブちゃん、私たちの子供になって帰ってきたら嬉しいなぁー!