「僕は家族も何もかも全て失った。」シリア出身の青年との出会い。

今日はイスタンブールから、カッパドキアへ移動！

 

移動手段は、飛行機もありますが、バスも出ているとのことでバスチケットを入手します。

 

ネットでもチケットを買えるみたいなんですが、使い方がよくわからず、

 

「えーーい！！！もう面倒くさいっ！！直接行ってしまえ！！」

 

ということで、バスチケット会社まで直接行くことにしました。

 

 

移動って、チケット買ったり、荷物持って動いたり、地図確認したり、本当疲れます(-“-)

 

 

今回私たちがチケットを買いに向かったのは、オトガルという場所。

電車を降りてすぐです。

 

ここには、たくさんのバス会社が並んでいます。

 

 

数ある中で、なんとなくネットで見たから、という理由で入ったのが【パムッカレ】という会社。

 

でもここでは、カッパドキア行きのチケットを売っていませんでした。

次に入ったのが【METORO】という会社。

 

 

ここもバス会社の中では有名で、大きな会社みたいです。

 

1人80リラ（約2400円）で、22時発、カッパドキア行きのチケットを購入！

 

10時間以上の長距離バスは、宿代が浮くので夜行に限りますね♪

 

 

 

空いた時間は、バス会社の近くのカフェで休みます。

 

 

トルコの名物デザート、ライスプディングを前回試してとても美味しかったので、

今回はチョコレートプティングを注文！！

 

 

見た目も美味しそうだし、なんか、オシャレなカフェに来たっぽい雰囲気が出てる(*´ω`*)

 

 

外の景色だってもちろんオシャレ・・・

 

 

・・・バス会社が立ち並んでいるだけ。笑

 

 

おやつタイムを楽しんでいると、店員の若いお兄さんが声をかけてきました。

 

「君たちはどこから来たのー？」

 

「日本だよー！旅行してるんだ(*´ω`*)」

 

「そうなんだ！！僕は日本が好きなんだよ！結婚してるの？」

 

「そう、夫婦だよ。ハネムーンなんだ！」

 

「それは素晴らしい！おめでとう！」

 

「ありがとう、君はどこ出身なの？トルコ？」

 

「トルコじゃないよ。僕はシリア。」

 

 

いつも出身国を聞いたときは、行ったことあるよー！とか、こんな有名なものがあるよねー！って話を続けたりするけど、

 

【シリア】って聞いたときに、頭に浮かんだのは【戦争】。

 

なんて答えたらいいのか、言葉に詰まりました。

 

 

「僕は3か月前に、トルコに来たんだ。戦争によって、シリアは終わってしまった。」

 

簡単な英語しかわからない彼は、携帯で翻訳した画面を見せてくれました。

 

 

「僕の家族は、みんな死んでしまったんだ。」

 

まだ23歳の彼。

 

元気よく接客をしてくれていたから、最近家族を亡くしたとは思えないくらい明るく見えたけど、

その画面を見せてきたときの目は、悲しさを隠しきれていなかった。

 

 

シリアの話はニュースでしか見たことがなくて、どこか遠い国の話、と思ってしまう。

 

でも、目の前にシリアからやってきた、家族を亡くした若者がいる。

 

「家族も、お金も、母国も、すべてを失ってしまった。だからここで働いているんだ。」

 

戦争によって亡くなった人がたくさんいるんだろうな、ってわかってはいたけど、実際に当事者の話を聞くと、

なんだろう・・・すごく胸が苦しくて、涙が出そうになる。

 

明るく前を向いて頑張ろうとしている彼の前で泣くのは、なんか違う気がしてグッとこらえたけど。

 

 

 

家族を一度に失って、母国にも帰れなくなったら、自分はこんなふうにしていられるだろうか。

 

自分の生まれ育った日本が平和じゃなくなって、帰ることができなくなったら、どうするんだろうか。

 

「私たちは今日からあなたの友達だよ。シリアの復活と平和を祈ってる。」

 

そう、携帯で翻訳して伝えました。

 

 

戦争って、今まで積み上げてきたもの、なにもかも奪ってしまうんだもんね。

 

23歳の彼には、前向きにまた新たな人生を築いてもらいたいな。

トルコのカフェでの、平和を考えさせられる出会いでした。

 

 

 

 

 

22時、カッパドキア行きのバスに乗り込みます。

 

座席はゆったりめで、テレビモニターが各席に付いて、USB充電とコンセント穴があります。

 

 

夜中にジュースや水を配ってくれることもあり、ちょっと快適！

 

何度かトイレ休憩にも寄ってくれましたが、眠すぎて私は一度もバスを降りませんでした。

 

 

 

朝8時ころ、カッパドキアのあるギョレメという街の郊外にバスが到着。

 

ここで大型バスから降ろされ、バスチェンジ！！と言われます。

 

 

代わりのバスを待っていると、

 

「こんにちは、日本人ですか？僕は日本が大好きです。」

 

めちゃくちゃ日本語のうまい、トルコ人が声をかけてきました。

 

 

「僕は半分日本人、半分トルコ人だから日本語話せます。」

 

「ハーフってこと？お母さんが日本人とか？」

 

「そうそう、お母さん。」

 

日本語を達者に話す外国人には気を付けろ！とよく言いますが・・・

この人、めっちゃいい人そうに見えるから、なんかそれがめっちゃ怪しい！！！笑

 

「気球、乗る？ここで予約したら安くできるよ！」

 

「気球って、毎日飛んでるの？」

 

「もちろん、毎日飛んでるよ！」

 

事前に聞いた情報では、最近風が強い日があって気球が飛んでないとのこと。

 

 

もしかして、、、この人、ウソついてる！？

怪しさマックスや！！！笑

 

私たちのレーダーがビンビンに反応したので、ここでは気球の予約をしませんでした。

 

 

そして代わりのマイクロバスがやってきて、ギョレメの中心地のバス停まで連れて行ってもらいました。

 

 

次回！！

11月のカッパドキアの雰囲気ってどんなの？です。お楽しみに！！

 

 

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