トルクメニスタンのカスピ海寄り、トルクメンバシの港から、船でアゼルバイジャンへと向かいます。
待合室で12時間待機して、夜中の0:30に出航となりました。
私たちが乗り込むのは、客船ではなく貨物船。
トルクメニスタンからアゼルバイジャンへの貨物船に、ついでに乗せてもらうみたいなイメージ?
普通の客船だったら、こんな夜中に出発することないですよね(>_<)
きっと、部屋は荷物置き場の一室で、埃臭くてカビ臭くて、まるでガンバの大冒険みたいに乗ってくんだろうなー(-_-)
そんな想像をして乗り込んだ船。
部屋に案内してもらうと、、、
えぇぇー!?こんな綺麗なのぉー!?(´゚д゚`)
なんか間違えてないっ!?
これ貨物船だよね!?
こんな清潔なシャワーとトイレまで部屋についてる!!!
まるでホテルみたいじゃないかぁああああ(´▽`*)
ウズベキスタンで泊まってたどこのホテルよりも、しっかりシャワーのお湯がでるっ♪
廊下も綺麗で、ちょっとユラユラ揺れてることを除いては、綺麗なホテルです。
12時間ベンチに座って待ってた疲れもあってか、ぐっすり眠った私たちは、次の日9時頃に起床。
外に出てみると、 「船が動いてるーっ♪」
私たちは今、カスピ海の上を走ってるんだぁ(゚∀゚)
さて、朝ごはんでも食べようかなー♪と食堂に向かうと、
「朝食は9マナトだ。」と。
「あれ?食事は別料金なの?」
「朝と昼が9マナト、夜が15マナトだ。」
私たちの下調べでは、船の料金80ドルの中に、3食とドリンク付きというものだったので、 てっきり私たちも食事代は含まれているものだと思っていました。
そのため、マナトのお金は使い切ってしまっていました。
幸いにも、食料と水はまだ少し持っていたし、順調にいけば船は15時間くらいで到着するみたいだったので、 食堂でご飯を食べるのは諦めたのでした。
船にはWifiがないので、ネットをすることもできず、特に娯楽もなく、ひろーいカスピ海を眺めながら進んでいきます。
ふと窓の外を見ると、何やら島が見える。
「あの島はなにー!?」
「あれがアゼルバイジャンの街、バクーだよ。」
「えっ!?もう到着するの?」
朝の8時に船が動き始めて、夕方の17時にはバクーの街が見えるところまでやってきました♪
「快適な部屋だったから、もっと乗ってたかったよねー!」
なんて言いながら、荷造りをして街に降り立つ準備をしました。
しかし、街が見えるのに、いくら待っても街が近づいて来ない。
「もしかして、船止まってない!?」
「ほんとだ、動いてないね。」
「すみません、どうして船が止まってるの?」
「今日は港が混んでるから、明日の朝まで街に行くことはできないんだ。」
どうやら、港が混んでて忙しいため、海の上で一晩待機することになったようです。
そうなると困ってしまうのは、食料のこと。
もう、私たちの持ち込んだ食料が底をつき始めていたのです。
食堂に行って、交渉してみました。
「カード支払いできますか?」
「現金のみだよ。」
「ドルなら持ってるんだけど、使えない?」
「マナトしか使えないよ。」
う~ん、困った。
すると、近くにいた観光客のおじさんが、私たちの持っているドルを、マナトに替えられると。
しかし、私たちの持っているドルは、50ドル札。
細かいお札を持っていないため、それは替えることができないと言われてしまいました(>_<)
そんなお困りさんの日本人を哀れに思ったのか、食堂のシェフが、
「君たちは無料でご飯を食べていいよ。」
と言って、食事を出してくれたのです!!!
「え!?みんなは払ってるのに、私たちだけ無料でいいの!?」
空腹の中、出してくれたパンとスープがキラキラ輝いて見え、それはそれは美味しい食事でした。
でもさすがに、無料なのは申し訳ない。。。
なんとかして支払う手段は無いか…
両替をすると言ってくれた観光客のおじさんに、
「ここで立て替えてもらって、街に着いたら一緒にATM行ってそこでおじさんに返金するのはどう?」
と相談しました。
すると、
「僕はそれでもいいけど、でもシェフ達が無料で提供してくれると言っている。
払えないのは仕方ないし、彼らの親切に甘えてもいいんじゃないか。」
との返事。
私達の準備不足でこうなっちゃったのに、食事を無料でもらってもいいんだろうか…
ずっとモヤモヤしながらお金のことを考えていた私に対し、
周くんはすでに、
僕たちがこの人たちにできるお礼は、なんだろう。
と考えていたようです。
切り替えの早さがすごい!!
そうだよね、お金のことはどうにもならないんだし、私たちにできることを考えよう。
と言っても、ここは海の上。
できることは限られています。
何か料理する?
でも食材が買えないし…
セクシーダンスでも踊ってみようか…
試行錯誤の結果、私たちが今までお世話になった人たちお礼として渡してきた、筆ペン文字をやることに。
いつも書くのは周くん。私は静かに見守ります。
感謝の気持ちを込めて、食堂のシェフに渡しました。
彼に英語は通じないんだけど、棚に飾って仲間に見せて笑ってるところをみると、きっと喜んでくれたんじゃないかなーって思います。
この日は海の上で一晩就寝。
朝が来て、街に着くのを待ちましたが、一向に船は動きません。
「きっと昼過ぎになるだろう。」
「夕方になるだろう。」
そんなみんなの予想も外れ、何もすることが無いままこの日も1日が終わろうとしていました。
ずーっと街が見えているのに、一体いつになったら降りられるの?( ;∀;)
もう今夜も船の上で夜を明かすのかなーと思い、眠りに着きました。
夜中2時。
「起きろー!降りるぞー!!」
「えっ!?!?今!?!?( ゚Д゚)」
慌てて起き上がり、眠い目をこすりながら船を降りました。
船に乗り込んでから48時間、やっと降りることができました。
シェフのご好意が無かったら餓死するところだったわ(´;ω;`)
真夜中、真っ暗な中、アゼルバイジャンのバクーに到着したのでした。
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コメント
折角船の綺麗な部屋だったのに、餓死するところでしたね?(笑)
食パッカーなのに、食事ができないなんてぇ~っ!!
でも、心優しい船員さんのお陰で、干からびずにすみましたね♪
さあ、やっとアゼルバイジャンに到着(でも夜中?)。バクーの街はどんな所かなぁ~?
どんな美味しい物が有るのかなぁ~?
ホテルのような船に大興奮でしたが、食事が別料金だったとは、誤算でした(´;ω;`)
優しい船員さんがいなければ、カスピ海に潜って「取ったど~~!!」しなきゃいけないところでした!笑